Updated:2020-11-26

多文化間精神医学会 災害支援委員会

海外駐在員などの適応問題、日本国内における外国人労働者の適応問題、難民問題、宗教・民族問題などを多方面から専門的に探求するために1993年7月に「多文化間精神医学会」(Japanese Society of Transcultural Psychiatry)が設立されました。

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学会・ワークショップ情報

情報委員会からのお知らせ。

慶應義塾大学 医療人類学研究会 医療と人文社会科学の架橋に向けて33:『ふつうの相談』『フーコーと精神医学』合評会
日時:12月16日(土)16:00-19:00
場所:慶應義塾大学三田キャンパス西校舎519教室
形態:ハイブリッド予定
ウェブ参加希望のみ、登録必要(対面は、当日自由参加) 
転送自由 無料
講演者
東畑開人
(臨床心理学:白金高輪カウンセリングルーム・慶應義塾大学)
蓮澤優
(精神医学・哲学:九州大学キャンパスライフ・健康支援センター)
斎藤環
(精神医学:筑波大学医学医療系社会精神保健学)
黒木俊秀(精神医学・臨床心理学:九州大学大学院人間環境学研究院)
司会:北中淳子・狩野祐人(慶應義塾大学社科学研究科 医療人類学)

概要
この度、東畑開人『ふつうの相談』そして蓮澤優『フーコーと精神医学』という、日本における精神医療の人文社会科学的研究に重要な貢献をなすであろう本が立て続けに刊行されました。『ふつうの相談』は、臨床心理学者である東畑氏が、複数的な臨床空間における治療文化の様態についての医療人類学的考察を、専門的・学派的な治療の手前にある「ふつうの相談」に着目し推し進めた意欲的な著作です。また『フーコーと精神医学』は、精神医学と哲学の二つの分野で博士号を持つ蓮澤氏が、哲学者フーコーによる精神医学批判を体系的に吟味し、現在の臨床にもつアクチュアリティを描き出した力作となります。精神科医である斎藤環氏、黒木俊秀氏をコメンテーターとして招き、この二つの著作が現在の精神医療に提起する問題について議論します。

 

学会ニュース 第30回学術総会 盛会に終了しました

https://www.k-con.co.jp/30jstp/index.html
開催日:2023年 11月 4日(土)・5日(日)
テーマ:多文化共生社会を開くクロストーク
The crosstalk opening the door to multicultural symbiotic society
会場:大正大学5号館・7号館
   〒170-8470東京都豊島区西巣鴨3-20-1
会長:桂川 修一
(東邦大学医療センター佐倉病院 メンタルヘルスクリニック教授)
副会長:秋山 剛(NTT東日本関東病院)
事務局長:前田 隆光
(東邦大学医療センター 佐倉病院 産業精神保健・社会復帰支援センター)

 

情報委員会からのお知らせ。

PRCP&WACP 2026 in Tokyoついて、会期は確定しておりませんので、正式に確定し次第お伝えさせていただきます。 ご参加の登録、演題のご登録、ホテルのご予約、プログラムの詳細などにつきましては、 順次公開させて頂きます
浅井逸郎

 

情報委員会からのお願いです。

PRCP(環太平洋精神科医会議)とWACP(世界精神医学会)の合同総会の 準備も徐々に整ってきており、国内の組織委員会委員長には神庭重信先生にご就任いただき、順次、国内の主要な大学の精神医学教室の先生方に組織委員会の委員をお願いさせていただいている状況です。7月26日には、オンラインにて、PRCP理事長Chee Ng教授(メルボルン大学精神医学教室)、同学会次期理事長Yong-Chon Pack教授(Hanyang大学精神医学教室)、Mario Braakman教授(オランダ精神医学会理事長)、神庭重明先生(前日本精神神経学会理事長)、加藤孝弘先生(九州大学精神医学教室教授)、秋山剛先生(NTT関東病院)にお集まりいただき、キックオフミーティングを開催させていただき、プログラムの骨格に関する検討などが実施されました。
2025総会には、すでにWACPサイドからは、ドイツのベルリン大学、アメリカのコロンビア大学、カナダのトロント大学などから31ほど社会文化精神医学的テーマでのシンポジウムのご提案がございますが、JSTPの皆様からのシンポジウム、ご口演、ポスターセッションのご提案をお待ちしておりますので、ぜひとも当方まで、メールにてお願いいたします。 ところで、情報委員会では、上記の合同学術総会の準備のために、SNSでの発信なども企画しております。海外の関連諸団体とのコミュニケーションや情報収集を情報委員会では行っておりますが、委員の数が不足している状況があります。現在、情報委員会の委員としてご協力いただける方がございましたら、ぜひともご応募いただけますようお願いいたします。 作業内容は、JSPTサイトの管理が主なものですが、今回は、以下の作業に関してご担当いただける方がいらっしゃればぜひともご協力いただきたいと考えております。
1) SNSの作成と管理
2) 会員の専門分野に関する情報の整理。
3) 海外の主要な関連する学会に関する情報の収集と整理。海外の主要な文化精神医学者に関する情報の収集と整理。
1)―3)のすべてをご担当いただくことが難しい場合には、分割してご担当いただくこともできます。それほどお時間を頂くことはないかと思われますが、 なにとぞよろしくご協力賜れますようお願いいたします。 ご質問、ご意見等ございましたら、ご遠慮なく当方までご連絡ください。
e-mail; aa@e-heartclinic.com
2025年7月27日
JSTP情報委員会委員長 
浅井逸郎

 

情報委員会からのお知らせです。

2024年秋にパリでWACP(the World Association of Cultural Psychiatry) のArt&EthnopsychiatryのSpecial Interesting Groupの第1回ミーティングが開催予定です。サンタンヌ病院のAlberto先生を中心として、フランス、カナダ、イタリア、メキシコ、日本の5カ国が現在参加予定です。日本からは、JSTPの評議員の阿部又一郎先生を中心としたグループがシンポジウムを実施される予定となっております。
日程の詳細は、11月ないし来年1月の同SIGの会議で決定される見通しです。
日本からも是非、沢山の先生がたのご参加がいただければと考えております。 ご質問、ご意見等ございましたら、ご遠慮なくご連絡ください。情報委員会 浅井逸郎aa@e-heartclinic.com

 

情報委員会よりお知らせです。

PRCP(Pacific Rim College of Psychiatrists、環太平洋精神科医会議)マレーシアクアラルンプールは、この10月13日から15日まで開催され、無事、終了いたしました。総人口3400万人に対して精神科医数493名(2021年)と極めて少ないのですが、実に400名のマレーシア人精神科医が参加するという極めて強い求心力をもった学術総会と思われました。今回の参加者数は508名で、マレーシア以外の国からの参加者は100名強で、比較的少なかったのは、今年は、韓国国内の問題があり、同国からの参加者が少なかったことが影響しているようでした。日本からは、5つのシンポジウムと3つのご口演でのご参加がございました。20数名の先生方が参加されておりましたが、例年に比べやや少なかったと思われます。 その中でも、ハートクリニック横浜院長の柏先生がご企画になられたADHDの企画は、成人の発達障害が中心と言うこともあり、マレーシアの精神科医の間でも格別に関心が高く、会場は座席が不足し、予備椅子を入れてなんとか全員が座ることができる状態でした。
このマレーシアでの学術総会が終了した時点で、PRCPの理事長は、韓国のYon-Chon Park先生に交代となりますが、次期理事長には、当学会副理事長の秋山剛先生がご就任になられる予定です(2025年から2年間)。当方は、現在副理事長となっております(任期は4年)。
その後、日本人の後任の先生が必要となってくると思われますので、是非、先生方もご参加下さい。 次回はいよいよ東京です。PRCP&WACP2025 Joint Congress in Tokyoでは、是非、JSTPからも沢山の先生方にご登壇いただき、PRCPにもWACPにも日本の文化精神医学を理解していただき、交流を深める機会としていただければと考えております。比較的Ethnicなコンフリクトが少ない日本ならではのやや特異な発展を遂げている日本の文化精神医学には、それだけにかえって世界に貢献できる要素が含まれていると思われます。
先生方のご研究には、世界には類を見ないものも沢山あるように思われ、きっと、世界の皆様にもお役立ていただけることがあるように思われているということです。 シンポジウム、ご口演のご提案をお待ち申し上げております。
正式な演題募集は来年4月を予定しておりますが、なるべくお早めに、トピックをいただけると、助かります。 以上、情報委員会からの報告でした。今後ともよろしく、ご支援賜れますようお願いいたします。
情報委員会 浅井逸郎

 

国際委員会、情報委員会からの報告です。

2025年11月、WACP (the World Association of Cultural Psychiatry)の第7回学術総会とPRCP(Pacific Rim College of Psychiatry)の第21回学術総会がジョイントベンチャーとして日本で同時開催の予定となりましたので、お知らせいたします。会場は、浜松町コンベンション&Hybrid Studioの予定です。JSTPとしては、この両学術総会のホスト学会として海外から各分野の中心的存在である文化精神医学及び精神医学の専門家を多数お招きさせていただくこととなっております。両学術総会は、当学会の浅井逸郎(WACP、PRCP理事)と秋山剛(PRCP理事、事務局長)が共同大会長を務めさせていただくこととなっており、現在、鋭意、準備中とのことです。
まだ、3年後のことですが、2025年11月の同学術総会で、当多文化間精神医学会の先生方には、ホスト学会の中心として、こぞって、シンポジウム、ご講演、ポスターセッションなどのご提案とご参加をいただき、世界の各地域の文化精神医学の専門家及び環太平洋地域の精神医療の関係者らとの意見交換と情報交換、交流の場としてご利用いただければ幸いです。
特に、今回の大会では、経済的な状況などから研究や教育が滞ってしまっている発展途上国の若手精神科医などの支援を行うこととなっておりますので、先生方のご支援がぜひとも必要となっております。ご理解、ご協力の上、お力添えをいただけますよう重ねてお願い申し上げます。
なお、シンポジウム等の募集に関しましては、詳細が決定いたしましたら、当サイト上で、追って、ご報告申し上げますのでよろしくお願いいたします。
多文化間精神医学会
国際委員会、情報委員会

 

最新学会誌情報

2023年8月号(第22巻第1号)の学会誌の目次を掲載致しました。

最新号、バックナンバーご購入希望の場合には、「学会誌」をご覧ください。

書評公募についてのお知らせ

 

多文化トピックス

ウクライナ難民支援について

ウクライナ難民の皆様の日本での生活に伴うこころの問題が生じたときに ウクライナ人臨床心理士によるウクライナ語の相談を受けることのできる仕組みを NPO法人国際活動市民中心(CINGA)という団体が提供させていただいているとのことですので、 ご活用いただける場合もあろうかと思われますので、情報提供させていただきました。 ご利用方法等詳細は、CINGAホームページ(https://www.cinga.or.jp/)をご覧ください。

NPO法人国際活動市民中心(CINGA)について 代表理事阿部裕先生(JSTP前理事長)よりご説明をいただいておりますので、 紹介させていただきました。
2004年に設立された多文化共生社会の実現を目指し活動するNPOです。 特徴は2つです。一つは、精神科医、心理士、弁護士、行政書士、日本語教師、 通訳者、新聞記者など多様な専門職の人びとが、それぞれの専門性を活かした 活動に参加していること。もう一つは、外国人相談と地域日本語教育を二つの柱に、 国際交流協会など多様な組織とネットワークを形成し、中間支援を行っていること。 多文化共生領域の専門性を有したネットワーク組織として活動をしてます。
多文化間精神医学会情報委員会

ピエール・ドゥリオン先生のご講演の記録出版のご案内

第24回多文化間精神医学会学術総会(於・明治学院大学、大会長・阿部裕)におけるリール第2大学 精神医学講座名誉教授のピエール・ドゥリオン(Pierre Delion)先生のご講演(通訳・三脇康生)の記録が、この度、フランスのÉditions d'une出版社より出版されました。

冒頭には、本学会への謝辞が記されています。フランス語の題名は、”Qu'est-ce que la psychothérapie institutionnelle? Conversation avec Yasuo Miwaki” です。

内容はpsychothérapie institutionnelle(今までの既訳は「制度を使う精神療法」などがある)とは何か、institutionという言葉をどう翻訳したらよいかについて、三脇康生との対話という形でご講演いただいたものです。

本著はギリシャ語版も出版されました。

外国人への精神医療に協力していただける先生方へ

外国人の診療に協力いただける先生の、「連絡先リスト」を作成しています。ご協力いただける先生方はこちらから情報を送信してください。